電車で、、、代田橋「まるやま」久々に港北NT緑道ポタ/センター南 C speed

2010年08月29日

PACIFIC PEDAL LIFE DESIGN 

2010年8月18日
PACIFIC PEDAL LIFE DESIGN
アジアーパシフィックの自転車生活デザイン展

おなじみ黒森庵の御主人のブログを見ていると何やら面白そうなイベントが、、、 

きっかけはお蕎麦屋の御主人ですが今回は久々に自転車色が濃い記事です。
DSCN2463
 
共通の趣味を持つの友人と早速行ってみることに、、、

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戦前の女性専用車、当時大卒の月給の3倍以上したそうです。
極一部の限られた裕福な家しか買えなかったんでしょうね





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さて「アジアーパシフィックの自転車生活デザイン展」ということですが、
展示は生活=働く自転車という 観点に拘っているわけでは無い様です。

下の出前用に使われている様な ストレートな意味での働く自転車も何台か展示されていましたが、
(この他に築地市場で使われている重厚な運搬車やインドで使われているリキシャ<自転車タクシー>等も展示)
新しいカルチャーとしての自転車の展示も多く趣味的にも面白いものでした。 

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また自転車の歴史的考察の観点でも価値の高い展示も多くありました。

自分の興味を誘ったのが下のチープな形のフレームの自転車です。

こちらはまだジュラルミン(A2017アルミ合金)が一般の工業製品に使われることがほとんど無く、
航空機産業特有の材料だった時代(65年前)に製造されたアルミフレームの自転車「三菱十字号」です。
DSCN2469
 昭和20年敗戦により三菱重工は航空機の製造を禁止され平和産業への転換、
航空機技術を活かした製品の一つとして十時号は生まれました。

ビチューやアラン等のアルミフレームがクロモリのライバルとして出てきたのは80年代、
現在の様にスポーツ車の半数がアルミになったのは90年代半ばあたりからですから、
その40〜50年 も前にアルミに目を付けていたのですから凄いのですが、、、


残念なことに日本の先端的なアルミ製自転車の技術はここでひとまず停止してしまいます。
なぜなら戦後急速に復興していった当時の日本には、趣味やスポーツして自転車に乗ることは殆ど普及しておらず、あくまでも移動手段だった為、経済力の復興とともに、自転車→オートバイ→自動車へとシフトし高コストな自転車に商品価値は見いだせず、その後発展せぬまま終わってしまうことになります。

もし十時号が作られた当時、日本にもイタリアやフランスの様な自転車を趣味やスポーツとして楽しむ文化があったら、その後発展を遂げ ビチューやアランより先に凄い性能のアルミ合金製フレームが出ていたかもしれません。

ちなみにアルミ製ロードが初めて実用化されたのが70年代前半、ツールドフランス等のクラシックレースで使われ始めたのが80年代半ばなのです。

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溶接には向かないA2017アルミ(ジュラルミン)なので航空機の様にソリッドリベットで組まれています。

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リアエンドも3/16”程度のアルミリベットで止められています。ちょっと強度的に不安かも?




こちらは、50年以上前(間違ってたら御免なさい)のシャフトドライブの自転車
BB からベベルギアまでがほとんど継ぎ目のない細いフレームに内蔵されており
シンプルでかつ美しくそして手間がかかっています。
現在でも一部のメーカーからシャフトドライブの自転車が発売されていますが
ここまで凝ったつくりのモノはありません。
やはり自転車が高価で大切にされた時代だからここまで手をかけられたのでしょう。
 DSCN2465









自転車生活デザイン展というテーマながらやはりこういったスポーツ性趣味性の高い
自転車に注目してしまいます。


こちらは1964年そう東京オリンピックの時に使用されたロードレーサーです。
(蛇足ですがヨーロッパのレーサーをお手本とした自転車なのでロードバイクとは言いたくないですね
だって蕎麦のことをいちいちアメリカ流にジャパニーズヌードルなんて言わないでしょ)

仏風に言えばクルス ルートでしょうか?
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日本ではロードレーサーが一般に普及していなかったこの頃は製造している所も少なく
画像の「エバレスト」(土屋製作所:かの有名な梶原名人がフレームを作っていたところです。)
「片倉シルク」(信州諏訪地方で生糸生産を生産した片倉財閥が作った会社です。「あぁ野麦峠」
で薄幸な女工達が働いた会社の一つ)
「ゼブラ ケンコー号」(岡本技研の自転車部門、現在は自転車製造から撤退)
日本のロードレースの父こと高橋氏の「山王」等、ロードレーサーを作っていた所は
10も無かったと思います。
一般に有名なブリヂストンや宮田がプロやトップクラスの競技者が使うレーサーを
出すのはこの後になります。
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チェンホイールにはツーリング車用パーツとして定評がある5ピン式の杉野(現スギノテクノ)の
プロダイナミックが使われています。
ツーリング車用のパーツと思われていますが、本来は競技用として開発された製品が降りてきたものなのです。


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ヘッドマークが東京オリンピックの公式車両を表しています。

ブレーキはワイマンのセンタープル(後に吉貝機械金属工業がライセンス製造をし国産化します。)
カンパニョロの様な高剛性なサイドプルブレーキがまだ無かった当時の国産のサイドプルブレーキは
非常に制動力が弱く、高速走行する競技車に装着出来るレベルでは無かったので、
当時としては最も制動力が優れていたセンタープルが採用されているのです。





こちらは半世紀以上前のツールドフランスで使用されたレーサー
キャンピング車並に長いリヤセンターや先曲げされたフロントフォークが
当時の道路状況を物語っています。
中世に作られた石田畳や舗装されていない道路を走る為この様なスケルトンだったのでしょう



一応リア3段のギアがありますが変速機がありません。
この頃は変速するためには、その都度後輪を外しチェンを掛けかえていたのです。

STIやエルゴレバー等の手元チェンジ全盛の現在からは想像もつかない方もいるのでは?

車輪を脱着するのはウィングナット(蝶ねじ)、今やスポーツ車では常識のクイックレリーズは
カンパニョロの創始者トーリョ カンパニョロ氏が現役選手だったころ競技中、寒い峠でパンクをし
車輪を外さなくてはならない時、極寒のあまりウィングナットが回らなくなり悔しい思いをしたことから
氏が開発し普及させたものなのです。
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こちらはドミフォンレーサー、日本ではなじみが薄いと思いますが 、ピスト競技(街乗りのピストとは関係無いですよ)
バイク<ペーサー>(自転車じゃないですよ)のライダーと専用のピストに乗る選手<ステイヤー>がペアになり競うトラック競技です。

この競技のポイントは風、バイクの後方に伸びたハンドルは出来るだけ後方に乗り選手に対し無風状態を
作りだす為、逆オフセットの自転車のフォークは出来るだけバイクに近づく為です。
バイクのライダーは自車を追い越そうとする後方の敵選手に身体を捩ってわざと風を当てたりもします。

日本では普段行われていないので見ることができませんが、自分は1990年に日本で初めて開催された
世界選手権自転車競技大会(3大ツールより歴史があります。ツール等でアルカンシェルを着ているの選手が前年の大会ウイナーです。)の時、前橋ドームの室内バンクで観戦しました。
自転車のだけではあり得ないもの凄いスピードで大型バイクとともに走る様はもの凄い迫力でした。
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残念ながら第一回(1893年!)世界選手権自転車競技大会から正式種目として採用された競技でしたが
日本で開催された4年後の1994年大会を最後に廃止されてしまいました。
この競技を観戦できたことは非常に貴重な体験だったと思います。



この様な珍しい競技の紹介や自転車歴史上価値が高い展示の他
新しい提案やカルチャーも紹介されています。



こちらもニューカルチャー?の一端として至って真面目?に展示されています。





痛車です。 (^^;;;

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自動車では新車のフェラーリをイタ車ならぬ痛車にしてしまう強者もいる様ですから、
出来ればデローザやコルナゴのフルカンパ高級モデルでやって頂きたい(^^)
しかしエルスやサンジェの痛車がいたら、、、う〜ん、、、
でもフランス人にも日本のアニメファンは多いですからいるかも知れませんね、




お昼は何処にしようか?と友人
六本木にいるのでミッドタウンの中の店舗の様な小洒落た蕎麦屋にでも行きますかと自分
(そう蕎麦好きの方にはお分かりでしょう、店名がローマ字に変わったHとかヒルズの下のTとか)
友人いわく「いや、憩える良く知ったお店のほうが良いな」と、、、
だとしたらもう決まりです。大江戸線で新宿に出ればすぐ

連チャンですが今日も代田橋の「まるやま」へ
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今日は胡麻だれせいろ、絶妙なバランスで胡桃を加えた汁は香ばしく、食べ飽きないもの
粗挽きの蕎麦とこの汁の甘みが相まって自然の穀物の甘みが十二分に楽しめます。

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試作段階の蕎麦寿司ならぬ蕎麦おにぎり!
是非ともメニューに載せて欲しい逸品


自家製粉 石臼挽 
手打蕎麦 まるやま

東京都杉並区和泉1-2-3
03-3321-1478
11:30-15:00 
17:45-21:00
定休日 毎週木曜日(*水曜の夜休み及び不定休あり)




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aiz_rando_soba at 17:07│Comments(4)自転車/メンテ/レストア 

この記事へのコメント

4. Posted by aiz   2010年09月06日 19:39
ぬうぼマン 様>

Sやさんは6の日は神出鬼没です。
注意しましょう!(^^)
3. Posted by ぬうぼマン@まるやまさん帰り   2010年09月06日 18:33
今日、お昼にまるやまさんに行ったら、突然Sやさんが来店してびっくりしましたよ。
おかげで鴨せいろの味が良くわからなかった・・・・
2. Posted by aiz   2010年09月05日 14:19
is 様>

幅広サドルに実用車より工夫されたスプリング
シートステイとチェンステイの間にはスカートの巻き込み防止ネット
(画像には写っていません。)
内蔵されたブレーキロッド等かなり凝った作りになっています。
しかしこれらは国産メーカーのオリジナルではなく
99%ぐらい海外メーカーのコピーなんです。
1. Posted by is   2010年09月04日 18:19
戦前の女性専用車 サドルを興味深く見ました。

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