信州のはずが、、、信州川上村ポタ馬越峠編/スマル亭

2008年06月11日

信州川上村ポタ前編/川上そば善慶庵

2008年6月10日
信州川上村ポタ前編/川上そば善慶庵

2週間以上OFF日が雨のだった為、自転車に乗っていなかったので 、
悶々としていたところ、天気予報を見ると今度のOFFは久々の晴れ、
友人との信州行きが二度も中止になっていたので、
衝動的に比較的近い信州、八ヶ岳の方へ日帰りで蕎麦ポタに行ってきました。
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R141野辺山から望む八ヶ岳主峰赤岳

あずさ号輪行で行って駅弁、帰りは列車の中でビールなんてパターンを楽しみたかったんですが、
丁度行き帰りの近郊区間はラッシュ時間になってしまうので輪行袋を持っての乗車はキツイ
と思い、仕方無く車載で行くことにしました。

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野辺山駅近くに車をデポし川上村に向かいます。ちなみに野辺山駅はJRで一番標高の高い駅
として有名ですが、その標高が1345.67m、「2」が無いだけで数字が順番に並んでいるの
ですが、どうも小数点以下の.67って胡散臭くないですか?(^^;、、、


野辺山から川上村に向かい雄大な開拓農地の中を走って行きます。

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高原野菜で有名な野辺山.清里周辺の高原は昭和の初め、小河内ダム(奥多摩湖)建設
に伴い、水没する丹波村(多摩川の最上流域で多摩の語源といわれる)小菅村の村民が
山峡の地から夢を託し開拓した土地です。
しかし山峡に比べ広大なものの、耕そうとして数十センチも土を掘ると、八ヶ岳の噴火による
火山岩がごろごろしている劣悪な土地で高冷地であることも開拓者を苦しめたそうです。

そんな先住開拓者の努力により豊かになった広大な農地を見ていると、他の地では見ない、
独特なデザイン&カラーリングのトラクターをよく見かけます。
これはジョンディア社の大型トラクター、開拓当時、北海道と並んでそれまでの日本の農法とは
大きく違った為、清里の開拓の父である、 ポール・ラッシュ博士が設立した「KEEP協会」に
寄付されたトラクターがジョンディア社のものだったのです。
その後、 多くの土地の開墾に貢献し、現在の豊かな農地が出来上がったのです。

そんなわけで、この土地では大型農機が国産化された現在も、このジョンディア社のトラクターを
愛用する農家が多いのです。

鮮やかなグリーンとイエローの車体はこの土地の風景の一部にすらなっていると感じました。
ジョンディア社 HP


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野辺山高原から八ヶ岳/野辺山?川上村にあった牛舎
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川上村
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信州峠への分岐を折れず川上村役場方面にしばらく走ると、森に囲まれた可愛らしいお店が
出現します。ここが今日の目的のお店『川上そば善慶庵』
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川上村は寒暖の差がはげしく、上質の霧下蕎麦が採れる産地、しかし生産量は少なく、ここの
蕎麦が食べられる店は皆無でした。

なぜ店が無いのかというと、この地は代々蕎麦打ちは義母から嫁へと継承され、
必ず家庭に蕎麦を打てる女性がおり、観光地でもなく外部からの訪問者が少ないこの村には
蕎麦屋の必然性がなかったのです。

しかし、飯山の富倉蕎麦同様、最近のスローフード熱の影響か少しずつ外部にも川上蕎麦が
知られる様になり、村内の蕎麦を打てるお母ちゃんの中でも評判の新海慶子さんが数年前に
開店したのがこの店です。これで川上村に親戚がいなくても川上蕎麦が食べれるように
なったわけです。
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店の蕎麦は新海さんご自身が自家栽培しているもの、製粉は村内の製粉所で当日使う分だけ
碾いてもらい、10割で打っています。
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同じ信州でも北の方とは違って平打ではなく割と四角くて太め、ややゴキゴキ感が
ありますが、風味は昔ながらの滋味に満ちた蕎麦らしい味。

この碾きぐるみ十割の蕎麦を食べて、懐かしくなりました。「あーこれこれ!!これだよ!」
これぞ本当の田舎蕎麦だよって感じ、まだちゃんとした手打ち蕎麦を食べたことがなかった
10代の頃、安曇野に実家がある友人が、穂高のある蕎麦屋に連れて行ってくれ食べた蕎麦が
こんな感じで「あー蕎麦ってこんなにしっかりとした味(風味)があるんだ!」と感動
しました。元々蕎麦は好きでしたが、本格的な手打蕎麦に拘り始めたのは、それがきっかけ
だった様な気がします。

もり汁は、やはりというか甘薄で、完全にこの力強い蕎麦に負けてしまってますが、
こういう処では、これはこれで良いんです。郷に入れば郷に従えです。
ど?っぷり、もり汁つけて食べりゃいいんです。練り山葵だってOK です。

愛想の良い新海夫妻と村の名物の話等を聞き、楽しく会話を楽しみ店を後にしました。

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店の裏から見た、赤顔山 / 川上村の高原野菜畑
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さて、蕎麦も食べたし腹ごなしに馬越峠でも登ってみますか、、、(後編につづく)



川上そば善慶庵
長野県南佐久郡川上村原836-8
休み木曜 (祝日の場合は翌日)
11:00?19:00





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この記事へのコメント

4. Posted by aiz   2008年10月28日 10:36
Xtc860  様>
どうもご無沙汰しております。
善慶庵...
ホント田舎のおばちゃんが打つ素朴な蕎麦だったでしょう
洗礼された拘りの江戸蕎麦も良いけど、
こういう蕎麦もまた良いんですよね
しかし川上村はかなり寒かったでしょう
なんせ9月にはストーブを出すところですから
3. Posted by Xtc860   2008年10月28日 00:13
2週間前に八ヶ岳に遊びに行きました。
家のものは林の中に栗拾いに、私は事前にここの記事を読んでいたので、八ヶ岳高原大橋西詰に車をデポして自転車で善慶庵まで走ってきました。
高原のポタって気持ち良かったです。
蕎麦も美味しかったです。
2. Posted by aiz   2008年06月14日 09:02
ぬうぼマン 様>
えっー!びっくり!!
清里も一時期乱立していた派手なペンションや芸能人系の店等は
淘汰され、静かな高原の町に戻ってきましたね(^^)
1. Posted by ぬうぼマン   2008年06月14日 03:05
ありゃ、懐かしい風景ですね。
実は私は若き頃、このジョンディアのトラクターに乗っていたのです・・・・・なぜかというとポール・ラッシュ博士が設立した「KEEP協会」の「清里農業学校」の生徒だったからです。
・・・そう、ポール・ラッシュ博士の生徒だったのですよ!!
いや、今でも清里は「わが心の故郷」なのです。

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