ももくりさんのキャノンデール新リンク先紹介.壮年自転車紀行ー45歳からの自転車日記

2005年07月02日

デ.モンタ ランドナー(愛車紹介1)

梅雨であまり出かけられないので、自転車の紹介など、、、雨

最初におことわりしておきますが「デ.モンタ ランドナー」というタイトルから、T社やW社等の魔物(匠)系を期待された方、ごめんなさい、ウインク あくまでも完成車メーカーの古いデ.モンタをDIY でレストアしたものです。(いろいろ手を入れました。)
お宝パーツなど使わず普及品で組んでありますが、私なりに思い入れのある自転車なんです。
イメージは70年代ヤマハが輸入していたプジョーランドナーとやはり同じ頃のアルプスクイックエースの普及モデルを足して2で割った感じでしょうか、

ベースは70年代後半のナショナル「異色デ.モンタ」です。同社の「デ.モンタ」の上級版として発売されていました。
前オーナー(クラブの仲間)は数年前にBD-1に乗り換え「もう乗ってないから、、、」ということで譲っていただいた物なのですが、ベランダに放置状態だった為、錆々でかなり傷んでいました。Before→After的にお見せしたかったのですが、残念ながらこの時の状態をデジカメで撮っていません。
7dcc8878.jpg

普及レベルのパーツですが、70年代後半(自分は中学生)当時、高級パーツに憧れながらも自分の小遣いを溜めてなんとか買えるパーツはこんな感じでした。
親に買ってもらった完成車に付いていたシマノの横型パンタのディレーラーをわざわざ外し、性能面では劣るであろうチープなサンプレプレステージなどに変えて喜んでいました。そんな頃の思いでがよぎる自転車です。
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デ.モンタですがディレーラーレバーは通常通りダウンチューブでワイヤー分割式になっています。ただし生産中止から25年以上たっているのでジョイント金具は無く、自作しました。

9d9fe0b4.jpg
ヘッドまわりのラグですが、元々は普及メーカー車らしく、全く加工などしていない、まるで水道管の継ぎ手のような無骨なラグでしたが、レストア時にチューブを傷つけない様気をつけてラグのエッジ部だけ滑らかに削りました。
ハンドメイド並みにはなりませんが、かなり見栄えは良くなりました。

パールホワイトの塗装も外注せず自分でポリウレタン系のものを塗りました。





※カメラ(レンズ)の性能の関係でラグのディティールがうまく写りませんでした。落ち込み
  
d24fe53f.jpg
当時のメーカー車にしては珍しくセンタープルブレーキの台座が直付されています。しかし凸凹のロー付け跡だったので塗装前にエポキシ系のパテでフィレット風に仕上げました。

ブレーキ本体はワイマンバンカー750CP、実はこのブレーキがジャストフィットすることが、この自転車をレストアするきっかけの一つでもありました。f21619a1.jpg

ブレーキレバーはワイマンのクイック付、このパーツは私の師匠故山本秀男氏が横浜でショップを開いていた時代、まだ学生だった私に「aiz君このブレーキレバーのこと知っているかい?」と訪ねてきました。私は「あっ、これはルネ.エルスによく装着されているヤツですね!」と即答しました。氏は「おっ、良く知っているね、どうも私の店には此のレバーのことがわかる人が来そうもないから君にあげよう、知っている人に使われる方が良いしね」と言って、なんとその場で自分にプレゼントしてくれたのです。
私はレバーを頂いたということよりも、氏に何かを認められた様な気がして、それが嬉しかったと記憶しています。
当時からランドナーを所有していましたが、いつか頂いたパーツを使った別のランドナーを組もうと考えていましたが、残念なことに氏は数年前に他界してしまい、ワイマンのレバーは形見の様になってしまいました。

そんな訳でワイマンのセンタープルブレーキが良く合うこの自転車をレストアして、あのレバーを使おう!と思ったのです。

完成後このデ.モンタを持って、山本秀男夫人宅を訪ねました。私は「会長(山本秀男氏..クラブの会長)に見せたいものがあるんです。」と言うと夫人は「どうぞ家の中に入れて見せてやって」と快く御仏壇の前まで自転車ごと入れさせて下さり、約20年以上前に頂いた思いでのパーツでランドナーを作ったことを報告しました。
e7b83eb4.jpg
 
シビエのブロックダイナモ

デ.モンタフレームなので配線の煩わしさがないブロックタイプが良いと思って決めました。
有名なソービッツのピン球にしなかったのは、時代的にこちらの方が合っているし、一寸個性的かな?と思ってのこと。松葉型ブラケットは自作品、ステンレスのパイプを加工、上枝は元からあったダボに固定、下枝は航空機用のブラインドリベットで止め、まわりをフィレット加工しました。

フロントキャリアもシビエのブロックダイナモにあわせ一部自作しました。


と、まあこんな具合で高級車ではありませんが私にとって特別な思いのある一台なのです。笑顔 

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この記事へのコメント

10. Posted by aiz   2006年02月20日 22:56
seisho 様
有り難うございます。誉め過ぎっすよ(汗)下のコメントにも書いてますが実物は画像程綺麗じゃないんですよ(輪行してキズだらけだし、でも雰囲気は気に入ってます。(^^)
NC誌にお載りですかスゴイ!後で確認してみよっ?と!
山本秀男氏が記事を書いていた時代、文中に「A君」と出てくるのは私のことだったりします。
9. Posted by seisho   2006年02月20日 20:25
こんばんわ、seisho です。
今さらですが、aiz さんのナショナル『デ・モンタ』・・・シンプルで美しく雰囲気出てますね。ほんと、いいセンスですね(自転車の深い経験が伺えます)
私の友人も『デ・モンタ』乗ってました。
>イメージは70年代ヤマハが輸入していたプジョーランドナーとやはり同じ頃のアルプスクイックエースの普及モデルを足して2で割った感じでしょうか
イメージどおり。って云うかプラス美しさがでてます(^^)
ホワイトのフレームは全体のバランスが難しいけど、まとまった時には、貴賓のある美さになりますね!
充分inspire されます。
お師匠さんが故山本秀男氏とは・・・光風ケンコー、NC誌とツーリングに偉大な足跡を残され(お会いする事がかないませんでしたが、クラブモデルとライカに造詣が深いと印象があります)、私が横浜に来た時には残念ながら、ショップはありませんでした。
>故山本秀男氏が最後に登られた峠も同じ杖突峠でした。
そうでしたか。。。めぐりあわせってあるものですね。
(NC誌・・・には、NO.449、480にちょこっとおじゃましてます)
8. Posted by aiz   2005年10月20日 01:08
magic sato様
はじめまして、aizです。コメント有り難うございます。
いやはや、そんな誉めていただくほど綺麗なものじゃないんですよ、(写真だと上手く写ってるかな?)でも昔を思い出して、楽しく、出来るだけ手作りで仕上げたので気に入っております。
青葉区在住ですか、地元ですね、私も都筑に住む前は青葉区に30年も住んでいました。知り合いも多く、所縁ある地なので今でもよく出没します。白いデモンタを見つけたらお気軽に声でもかけてください。
7. Posted by magic sato   2005年10月19日 18:56
もう、どこから辿り着いたか分からなくなってしまいましたが、最近こちらのブログを知り、じっくり読ませて頂きました。このナショナルデモンタ自体が珍しい上、その手の入れよう、その技術、仕上がりのセンス、どれをとってもすばらしいです。他の方もコメントしておりましたが、文体から自転車や山本氏に対する思いが滲み出ています。山本氏のお店とは、市が尾にあったお店ですね。筆者と同年代のわたくしは東京出身ですが、今は青葉区に住んでおります。山本氏のお店があったことは数年前氏がお亡くなりになった時知りました。とても残念に思ったことなどこのブログを読みながら思い出していました。
6. Posted by Huret2100   2005年10月10日 18:44
すばらしいお話とご自分で手を加えられた自転車、感銘をうけました。サンプレがチラッと見えたときにもしやと思いましたがやはりクイックエースの影響なのですね。わたしも同じことしてました。うーむ。奥がとっても深いお話をありがとうございます。また、携行法の解説も参考になりました。またよろしくお願いします。
5. Posted by aiz   2005年07月08日 07:51
この自転車にあった走りのクラブランの時にでも乗って行きたいと思います。
4. Posted by 小田部   2005年07月07日 20:40
じっくり読ませてもらいました。まるで極上のエッセイですね。ひしひしと伝わる愛情溢れた作業でこの自転車は生まれ変わったのですね。フレームもパーツも新しい人生のスタートできっと喜んでいるでしょう。亡くなられた恩師もこの自転車と一緒にaizさんの横を走っているのではと思います。
今度是非このランドナー見せてください。
3. Posted by minivelo20   2005年07月06日 09:26
一見何気なく見えて実に愛情のこもった自転車なんですね。
実は私も自転車という道具自体に対してそうなんですが、こういう車体は特に愛情をかけてもらった故人と一緒に走っているような気がしてくるから不思議です。
一例、親から子へ受け継ぐ精神性のようなものも乗せて走れる道具は素敵です。
2. Posted by aiz   2005年07月05日 21:50
UGの兄♭♭♭様、コメントありがとうございます。
御存じかも知れませんが、故山本秀男氏について一寸補足を、、、氏はニューサイクリングの故今井編集長と創刊時代からの親友であり同時期今井氏と編集に携わっていました。その後、大手自転車会社工場長、ショップ経営、海外技術指導等を経て90年代のニューサイ編集に再び携わりました。
氏は私の恩師でもありescargoto店長の恩師でもあります。
大変人間味のある方で自転車以外のこともいろいろ教わりました。
一寸不思議なエピソードをひとつ、、皆様御存じの様に故今井編集長が最後に登られた峠は信州の杖突峠ですが、故山本秀男氏が最後に登られた峠も同じ杖突峠でした。
親友だったお二人のこと、ただの偶然では無い様な気がしてなりません。
1. Posted by UGの兄♭♭♭   2005年07月05日 20:13
aizさん、こちらでははじめまして。
すばらしいレストアですね。自転車やパーツに対する思い入れと、ご自分の手で多くの作業を行われていることに感心しました。
また故人となられた先輩とのストーリーは、じんと来るものがありました。人と物に関するこんな感動的なお話を聞いたのは久しぶりです。ありがとうございました。

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